東北大学所蔵,石巻市の貝塚出土の骨角器他473点
りくぜんぬまづかいづかしゅつどひん
陸前沼津貝塚出土品
Rikuzen Numazu Kaizuka Shutsudohin
▼ In English
解説
Description
沼津貝塚は,石巻の西にあった古稲井湾の東南,水田地帯にのびる丘陵の一帯に立地する縄文時代後晩期の貝塚で,範囲は東西220m,南北160mで,標高15~25mである。石巻在住の考古学研究家遠藤源七氏,毛利総七郎氏により明治時代から発掘調査され,骨角器等多数の遺物が発見された。発掘出土品は,遠藤氏の没後,散逸を防ぐため東北大学片平キャンパスの考古資料館に所蔵されたことで,仙台市内に所在する文化財となったものである。特徴は骨角器の細工が精緻で美しい点で,当時の技術水準の高さを示す資料として貴重である。骨角器類468点,他5点(東北大学所蔵)