3km以上連なる高さ150mの大岩壁
ばんじ
磐司
Banji
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解説
Description
磐司岩は,名取川上流の二口沢と大行沢の中間に屹立する凝灰岩,集塊岩からなる柱状節理の大連壁で,二口沢の北岸を表磐司(陽磐司,日向磐司)と称し,大行沢に屏立する方を裏磐司と言う。中でも,表磐司は高さ150mもの垂直な岩壁が3km以上の長さに連なり,その壮大な自然の造形美は圧倒的な迫力を持つ。特に秋の紅葉時には感動的な美しさを見せる。岩の隙間や岩上には,岩壁植物群落が発達し,イワキンバイ,シコタンソウ,イワヒバ等宮城県には珍しい植物が多く成育する。磐司の由来は,山姫と猿王の間に生まれ,マタギの祖と言われる磐次郎,磐三郎という容貌魁偉な狩人兄弟がこの山に住み,山野を駆け抜けて猟をしていたと言う伝説による。