明治時代を代表する洋画家,高橋由一(ゆいち)の作品
まつしまごだいどうず
松島五大堂図
Matsushima Godaidozu
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解説
Description
松島五大堂は,日本画の画題としては数多いが,洋画として描かれたのは,この絵が最初であるとされている。五大堂の波打ち際に生えていた葦を刈りとった後の,秋風の吹く波の高い様子が描かれている。作者の高橋由一(ゆいち)(1828~1894)は,下野国佐野藩の江戸藩邸で生まれ,狩野派の絵を学び,幕府蕃所調所画学局に入り,油彩画の指導を受け,また横浜居留地でイギリスのジャーナリストであるワーグマンから油絵の実技指導を受けている。明治初期の代表的な油彩画家である。代表作には「花魁(おいらん)」,「鮭」などがある。 高橋由一筆 縦57.7cm 横108.6cm (宮城県美術館所蔵)