京都より伝来した,室町時代の曼荼羅(まんだら)図
せいがいまんだらず
清海曼荼羅図
Seigai Mandarazu
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解説
Description
曼荼羅(まんだら)は,悟りの世界を象徴するものとして諸仏,菩薩(ぼさつ)等を描いたもので,多くの種類がある。清海曼荼羅は,当麻(たいま),智光とともに浄土教三曼荼羅として阿弥陀如来の極楽浄土の図として著名である。紺地に金銀泥で描かれたこの図は,中央に阿弥陀如来,その前に観音菩薩,勢至菩薩(せいしぼさつ),周囲に諸尊を配して清浄な浄土世界を表現している。この曼荼羅図は,寛永7年(1630)に京都法林寺から成覚寺に伝来したことが,「浄土清海曼荼羅略記」に記されている。法林寺を開山した袋中(たいちゅう)上人良定(りょうじょう)は,成覚寺開山・良かく(りょうかく)の法弟であった。「浄土清海曼荼羅略記」袋中著は附(つけたり)指定となっている。 縦183.0cm 横151.0cm (成覚寺所蔵)