青葉区新川に伝わる,「弥十郎(やんじゅうろう)田植」系の田植踊
にっかわのたうえおどり
新川の田植踊
Nikkawa no Taueodori
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解説
Description
青葉区新川は広瀬川の上流である作並(さくなみ)川の支流新川流域の盆地にあり,ここに伝わる田植踊は,大正の頃までは正月に総勢70人位も近郷近在に招かれ,帰りには尾頭付の鮭等を2・3頭の馬に積むくらいも贈られたものといい,踊り歩いていた。装束は,早乙女(さおとめ)が花柄模様の長振袖に,赤い広帯,黄色のしごきを締め,手甲(てこう),脚絆(きゃはん)をつけて白足袋を履き,頭には手拭をまいた上に,たくさんの赤い造花を付けた花笠をかぶり,弥十郎(やんじゅうろう)と鈴振りは,節候(せきぞろ)のかぶるような小鈴を付けたあさぎ色の投頭巾をかぶり,黒地で背に大きな白蕪(かぶら)の紋を付けた「ブッツァキ」を丸ぐけの赤帯で締め,前母衣(まえほろ)という化粧回しをつけ,さらに手甲と黒の股引に足袋を履く。持物は日の丸扇や鈴,銭太鼓等を踊りによって持ち替える。踊りは3時間に及ぶ多くの演目を持っており,歌は古調で,哀調を帯びている。(演じられる時期と場所 不定期)