地芝居風な振りを見せる田植踊
しもくらのたうえおどり
下倉の田植踊
Shimokura no Taueodori
▼ In English
解説
Description
下倉の田植踊は,安永年間(1772~1781)大倉民部が小倉神社を再建した後,武運と天下泰平,五穀豊穣を祈願する踊りとして住民により伝えられてきたものといわれている。装束は,早乙女(さおとめ)が銀波に千鳥模様の黒振袖を着て,手甲(てこう)と赤い脚絆(きゃはん)をつける。頭には手拭いをまいた上に,牡丹の造花をつけて短冊を下げた花笠をかぶる。獅子舞では小さな獅子頭を左手に持ち,その頭から下げた緒を右手に持ちながら踊る。歌舞伎踊りから受けたと思われる影響を色濃く残しているなど,地芝居風な振りを保持しているのが特徴。また,明治・大正期に流行した歌や手踊り等が古老により伝承されていることも貴重である。(演じられる時期と場所 不定期)