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川前鹿踊・川前剣舞

藩主より九曜紋と絹幕の着用を許された,優美な鹿踊(ししおどり)と剣舞

かわまえのししおどり・かわまえのけんばい

川前鹿踊・川前剣舞

Kawamae no Shishiodori ・ Kawamae no Kenbai

In English
指定区分
Classification
宮城県指定 / 無形民俗文化財
年代
Age
その他

Quantity
指定年月日
Designated Date
昭和48年(1973) 11月06日

所在地
Location

宮城県仙台市青葉区芋沢

解説
Description

青葉区川前は広瀬川の上流で,仙台藩初代藩主伊達政宗がよく川狩りをしたところとされ,ここに伝わる鹿踊・剣舞は泉区に伝わるものと同じく八幡町の鹿踊・剣舞に由来し,ほぼ同時期に伝授されたものとされている。五代藩主伊達吉村が領内の民俗芸能を一堂に集めて鑑賞した際,鹿踊・剣舞ともその優美さを讃えられ,特に九曜紋と絹幕の着用を許されたという。川前に伝わる鹿踊の由来は,その昔,天竺で稲虫による大飢饉が発生したときに数万の鹿が現われこれを退治してくれたことから,以後鹿頭をかぶって,毎年踊られるようになったのだという。装束は,口がカタカタと軽く動く鹿頭に,九曜紋の入った白・黄・紫・赤・青の五行色横縞の絹幕をたらし,あや竹,たっつけ,腰帯,白手拭,黒足袋,草鞋(わらじ)履きで,腰につけた一尺の羯鼓(かっこ)を打ち鳴らしながら踊る。川前の剣舞は薬師十二神将をかたどっているといわれる。踊手は阿・吽(うん)の面を付け,紺の袖なしに前掛け,ぬぎだれ,たっつけ,敷皮を付け,白足袋に草鞋を履く。さらに右腰に綾竹,左腰に剣を挿し,ざい(しゃぐま)を頭髪として,それぞれが「建物」という飾りをつける。鹿踊と剣舞は,現在,青年男子たちにより一対として伝承を保っている。(演じられる時期と場所 7月 川前夏祭り)

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