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旧伊達邸

 山添喜三郎の設計による,明治時代の典型的な華族邸宅

きゅうだててい

旧伊達邸

Kyu Datetei

In English
指定区分
Classification
仙台市指定 / 建造物
年代
Age
明治時代 - 明治38年(1905)

Quantity
1棟
指定年月日
Designated Date
昭和58年(1983) 12月01日

所在地
Location

宮城県仙台市太白区茂庭字人来田西143-3
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解説
Description

旧伊達邸は,明治38年(1905)に伊達家の邸宅として他から移し建てられた明治時代の華族邸宅の典型である。伊達家は,伊達政宗以降13代にわたり仙台藩主であったが,明治維新後,華族となり明治17年伯爵の位を授けられた。建物は,瓦葺木造平屋一部二階建で,表と脇の2つの玄関,広間,大書院,小書院などを備え,藩政時代の大名屋敷と似た構造,配置となっている。また,台所,浴室,便所,女中部屋など内向きの部屋もほぼ原形をとどめ,旧華族の生活をうかがうことができる。棟札(むなふだ)によると設計は,明治5年に開催されたウィーン万国博覧会の日本建築の設計監督であった山添喜三郎で,建築資材の樹齢が200年以上の上質の杉材を用いるなど吟味され,意匠的にも重厚で優れている。昭和22年(1947),昭和天皇の行幸の際に宿泊所となり,一時期知事公館ともなった。昭和27年から聖ウルスラ学院の学校施設として利用されてきたが,昭和55年仙台市に寄付され,解体後,昭和58年現在地に復元された。現在は,「鐘景閣(しょうけいかく)」と命名され,各種会合や慶事の場として利用されている。

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