時代別の造像の基準となり得る,江戸時代初期の阿弥陀三尊像
もくぞうあみださんぞんぞう
木造阿弥陀三尊像
Mokuzo Amida Sanzonzo
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解説
Description
木造阿弥陀三尊像は,本尊の阿弥陀如来立像が,脇侍(わきじ)に蹲踞(そんきょ)の姿勢をとる観世音・勢至の両菩薩坐像を従えた三尊形式を有している。いずれも玉眼(ぎょくがん)を入れ,漆箔(しっぱく),彩色(さいしき)を施す。像形は,内刳りが均等でなく腹部に補修をした跡がある。墨書銘により,慶長2年(1597)大仏師宗印及び善三郎の作であることが分かり,時代別の造像の基準を知る上で貴重な作例である。 阿弥陀如来立像 寄木造 像高82.4cm , 観世音菩薩坐像 寄木造 像高33.0cm , 勢至菩薩坐像 寄木造 像高38.0cm(円徳寺所蔵)