伊達氏十六世輝宗(てるむね)から二十九世慶邦(よしくに)までの歴代の出来事を記した伊達家の歴史書696冊
だてじけきろく
伊達治家記録
Date Jike Kiroku
▼ In English
解説
Description
伊達氏十六世輝宗(てるむね)から二十九世慶邦(よしくに)まで約350年間の歴代の事蹟を明らかにした伊達家の正史で,全部で696冊から成る。治家記録が編纂は,仙台藩4代藩主伊達綱村によって始められた。元禄16年(1703)先ず,輝宗,政宗,忠宗の三代の治家記録が編纂され,続いて,五代藩主吉村によって綱宗,綱村の2代が,六代藩主宗村によって吉村が,七代藩主重村によって宗村の治家記録が編纂された。江戸時代の編纂はここまでで,重村から斉邦(なりくに)までの6代については明治7年(1874)に編纂され,明治9年に十三代藩主の慶邦の記録が成り,編纂事業が完結した。特に,吉村と宗村の時代には,専任者をおいて記録させたため詳細な記述となっている。史料としての価値は,各代一様ではないが,藩の公式記録が歴代残っているのは極めて稀な例である。(仙台市博物館所蔵)