市内に伝わる,数少ない平安時代の仏像
びしゃもんてんりゅうぞう
毘沙門天立像
Bishamonten Ryuzo
▼ In English
解説
Description
毘沙門天立像は,善応寺(ぜんのうじ)本堂の右脇上間ノ間に安置されている。善応寺は,元禄10年(1697)に伊達藩四代藩主伊達綱宗によって,当時廃寺であった胆沢郡黒石村(岩手県奥州市水沢区黒石)の長谷寺の寺跡を移して創建された。毘沙門天立像も,本尊である十一面観音菩薩立像とともに,この時に移されたものとされる。毘沙門天立像は,もとは素木(しらき)で,肉身部の彩色(さいしき)と甲冑(かっちゅう)の漆箔は後補である。仙台市登録文化財となっている十一面観音菩薩立像と同様に,平安時代後期(11世紀~12世紀)の仏像であり,貴重である。一木造 像高106cm (善応寺所蔵)