二系統の芸風を示す神楽
あきうじんじゃかぐら
秋保神社神楽
Akiujinja Kagura
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解説
Description
秋保神社は,元の諏訪神社で,秋保地区の信仰の中心的存在であったが,明治時代に無格社合祀(むかくしゃごうし)により地域の鎮守を合祀して改称,村格社となった。秋保神社所蔵の「別当系図」に,神楽についての記載があり,四百年以上の神楽の歴史を伝えている。演目・装束などから,異伝の法印神楽と,名取熊野堂神楽の二系統の芸風が混在していることがわかる。演舞を行った後の「湯立て」の行事が市内で唯一,続いて行われている。神官が四方の注連縄(しめなわ)を切る「〆切舞」の神事も興味深い。