弥生時代中期から古墳時代中期の木製品が大量出土
なかざいけみなみいせきしゅつどいぶつ
中在家南遺跡出土遺物
Nakazaikeminami iseki Shutsudo Ibutsu
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解説
Description
中在家南遺跡出土遺物は主に弥生時代から古墳時代にかけての土器,石器,木製品,骨角器などで構成され,この時代の仙台平野における生活史・技術史を示すもので,木製品には農耕用具や工具,漁労用具,狩猟用具,紡織用具,服飾用具,食器,容器などがある。とりわけその主体をなす弥生時代中期から古墳時代中期の農耕用具は,従前の空白であった古代東北日本における農耕用具の変遷を解明するための基礎資料としてきわめて重要である。
また,骨角器はいずれも弥生時代中期のもので漁労用具を主としているが,内陸に位置する遺跡からの希少な出土例として重要である。なお,本資料群には縄文時代,中世,近世の資料も少数含まれている。
仙台市教育委員会1996 『仙台市文化財調査報告書第213集中在家南遺跡他』