北海道と北方領土に関する地誌
ほっかいどうふどき(こうほん)
北海道風土記(稿本)
Hokkaido Fudoki ( Kohon )
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解説
Description
大槻文彦(おおつきふみひこ)著の『北海道風土記』は,明治2年(1869)に書かれた北海道と北方領土に関する地誌で,近代日本の国家意識が形成されていく中で,ロシアに対して国境を明確化しようと意図した重要な意味を持つとされ,本書はその自筆稿本(こうほん)で貴重な資料である。また,『琉球新誌』と『小笠原島新誌』はともに刊本であるが,『北海道風土記』と一体となって著者の意図をうかがい知る上で貴重な資料である。両書には随所に大槻自身により書き入れがみられ,大槻が両書の刊行後も推敲していた様子が分かる。(宮城県図書館所蔵)