伝統的な形式や意匠を活かした近代和風建築
あおばじんじゃほんでん
青葉神社本殿
Aobajinja Honden
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解説
Description
青葉神社は、仙台藩祖伊達政宗を祀った神社である。明治7年(1874)に、仙台城下北端の北山に、東昌寺境内の一部を社地として創建された。
青葉神社本殿は、境内の最奥、透塀で区画された中央やや北寄りに建つ。前室付の三間社で、流造(ながれづくり)銅板葺の屋根に一間幅の向拝(ごはい)が付き、四周に縁が廻る。木鼻は幾何学的な意匠だが、庇中央間と向拝の蟇股(かえるまた)は中世風とする。大正・昭和期の境内整備において、最初に建築された。設計は県技師の我妻(あがつま)駒之進、大工棟梁は、仙台藩にも大工として務めた朴澤庄蔵である。