昭和初期における納豆の製造過程を示す現役工場
みやぎのなっとうせいぞうしょなっとうおよびなっとうきんせいぞうとう
宮城野納豆製造所納豆及び納豆菌製造棟
Miyagino natto Seizosho Natto oyobi Nattokin Seizoto
▼ In English
解説
Description
宮城野納豆製造所は、近代の科学的納豆製造方法の確立に寄与した三浦二郎氏が、大正9年(1920)に創業した納豆および納豆菌の製造・販売店である。昭和9(1934)に若林区南小泉から現在地に移転し、発酵温度の調整ができる「三浦式醗酵室(むろ)(文化室)」を開発して、納豆の近代的製法の確立に貢献した。
納豆及び納豆菌製造棟は、敷地中央に建ち、切妻造(きりづまづくり)平屋建ての東棟と寄棟造(よせむねづくり)二階建ての西棟からなる。東棟が納豆と納豆菌を製造する作業棟であり、トラス小屋組により広い一空間を作っている。茹でた大豆に納豆菌を接種し、容器への詰め込みまでを行っている。西棟は事務所兼居室である。昭和初期の町工場の様相を伝える事務所兼工場である。