仙台藩主伊達家に伝来した古文書群
だてけもんじょ(せんよんじゅうろくつう)
伊達家文書(千四十六通)
Dateke Monjo
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解説
Description
伊達家文書は、旧仙台藩主伊達家に伝来した古文書群である。本文書群は、幕末までの11,300通であるが、今回はおおよそ伊達政宗の死去時までのまとまりである1046通が指定された。うち天正18年(1590)の奥羽仕置以前の文書は約600通ある。
最も古いものは永仁5年(1297)の関東下知状であり、鎌倉時代に始まり南北朝・室町時代の伊達氏と朝廷・幕府との関わりや、中世伊達氏の本拠であった伊達郡および置賜郡などに関するものも多くみられる。織田信長が伊達輝宗に対して上杉謙信の討伐を命じている天正5年(1577)閏7月23日付織田信長朱印状など、伊達政宗と信長・秀吉・家康やそのほかの近隣諸大名とやりとりした書状なども多い。中世東北地方を研究する上で第一級の史料として、また古文書学上もたいへん貴重である。(仙台市博物館所蔵)