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金山窯跡

古墳時代中期の須恵器窯跡。

かなやまかまあと

金山窯跡

Kanayama kama-ato

種別区分
生産遺跡
年代
古墳時代
面積
2,000㎡

所在地

太白区西多賀1丁目
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解説

金山窯跡は,市の南部にあり,仙台駅の南西約4.4kmに位置する。三神峯丘陵の東端に近い南東斜面にある。標高は56~64mで,面積は約2,000㎡である。三神峯丘陵は西多賀丘陵の一部で,丘陵全体が公園として,また桜の名所として,広く市民に親しまれている場所である。昭和39年(1964)頃,住民が,植木を移し変えようと穴を掘ったところ,断面にかまぼこ形に焼けた土と炭が現れ,さらに植木の根の下から須恵器が出土した。須恵器は,大半が甕(かめ)の破片で,外面は平行叩き目文が細かく,内面は同心円と観察できる当て具痕が丁寧に消されている。また,樽形ハソウと考えられる破片の出土により,大蓮寺窯跡と同時期,もしくはその前後に位置づけられ,年代は5世紀中頃から後半と考えられる。金山窯跡付近には,富沢窯跡・土手内窯跡などがあり,窯跡群をなしていたと推測される。現在,宅地化が進み,国道286号線付近まで,段状に整地され,旧地形はとどめていない。須恵器が出土した地点も,ほとんどが削平されている。

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