日本古代史の重要な法令集
るいじゅさんだいきゃく
類聚三代格(抄本)
Ruiju Sandaikyaku
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解説
Description
類聚三代格は、古代律令国家の法令集で、格は古代の法である律・令・格・式のうち、律・令の規定を改定・補足する際に出された詔勅や太政官符をしめす。9 世紀から10 世紀にかけて編纂された、弘仁格(嵯峨天皇)・貞観格(清和天皇)・延喜格(醍醐天皇)の3つの格を内容ごとに集成(類聚)したものが類聚三代格であり、原本は現存せず、11世紀に編纂されたものが伝来し、複数の系統の写本が存在する。
東北大学附属図書館に収蔵されている「類聚三代格(抄本)」(1冊、以下本書)は、巻一から巻六までの抄本で、書写年代は16世紀後半と推定される。本書の巻四には中央の諸官司の新設・改廃などに関わる格がおさめられている。従来他の写本の巻四では虫損・欠失による不明点を多いという課題があったが、本書は巻四の復元が可能な現存唯一の写本として、学術的な価値が高い。なお、本書の巻五には陸奥国の国司の定員や多賀城に置かれた鎮守府に関わる格など、本県の古代史にとって重要な内容が含まれている。