鹿踊の踊りの意味

・鹿踊の動作の意味

道太鼓(みちだいこ)

道太鼓は道をふれ歩くはやし太鼓で,神社などの踊り会場への往復の行進曲です。
剣舞の踊り手は戦いの準備の上,無言で後に続きます。

案山子舞(かかしまい)

一番切から七番切までを案山子舞といいます。
案山子舞では,その昔,農民が案山子として田んぼにたてていた笹を見た鹿たちの驚きや,
その正体を知って取りのける様子が表現されています。

一番切(いちばんきり)

一番切は前の列の3人が幕を下げて,踊りの開始を知らせる踊りです。

四番切(よんばんきり)

四番切はおそるおそる案山子に近づいて見てきた中立鹿子が狂鹿子と助鹿子におまえも見てこいと,八の字に首を振って話し合いをする踊りです。

五番切(ごばんきり)

五番切は助鹿子と狂鹿子が交代で,笹を観察する踊りです。観察しているところは狂鹿子と助鹿子が幕を広げて横に一歩ずつジャンプする動作で表していると思われます。

六番切(ろくばんきり)

六番切は中立鹿子が前に出て案山子を観察し,笹と確認して,両鹿子に知らせる踊りです。

七番切(ななばんきり)

七番切は中立鹿子が前に出て笹を取り除き,案山子舞は終了します。

保存会ではこのあと,「中間余興」「立太鼓」「雌鹿子かけ」と進みます。

立太鼓(たちだいこ)

立太鼓は保存会では,雌鹿がけに入る前に立ち上がる踊りとして踊られています。
福岡小学校では鹿踊の最後の踊りを立太鼓として踊っています。