1 構成

  鹿踊は通常,次の構成(3人×3列の9人)で踊られます。

*福岡小学校では,その年の5・6年生の人数に併せて,配列を変えています。

     
 狂鹿子(くるいじし)  中立(なかだち)  助鹿子(すけじし)
     
 
 ほこりはらい  雌鹿子(めじし)  ほこりはらい
     
 ほこりはらい  ほこりはらい  ほこりはらい

鹿頭(ししがしら)の上には建物がついており,役目により違っています。

2 舞の順序 

*福岡小学校では,下の舞のうち
(1)道太鼓 (2)案山子舞の一・四・五・六・七番切 (3)立太鼓の始め
の部分を踊っています。

 (1)道太鼓  道を振れ歩くはやし太鼓。剣舞は武装の上無言で後に続きます。
(2)案山子舞   その昔,農民が案山子として田んぼに笹を立てたところ,山から出てきた鹿子たちが
それを発見して驚き,やがて正体を知ってその笹を取り除く様子が踊られます。
 案山子舞は以下の踊りで構成されます。 
   ○一番切  前列の三役鹿子が舞幕を下げて踊り開始の序曲。
   ○二・三番切  全員が舞幕を上げて案山子を見ながら驚きの踊り。
   ○四番切  おそるおそる案山子に近づいて見てきた中立が,狂鹿子と助鹿子にお前も見てこいと話し合う。
   ○五番切  狂鹿子と助鹿子が交替で観察。
   ○六番切  中立が前に出て観察し,笹と確認して両鹿子に知らせる。
   ○七番切  両鹿子も前に出て,笹を取り除き,案山子舞は終了し全員基本形で正座。
・中間余興  大山切,松島切(演舞)など
 (3)立太鼓 全員太鼓を打ちながら立ち上がり,次の雌鹿子がけの隊形を作ります。 
(4)雌鹿子かけ   幼いうちは雄鹿子も雌鹿子もなく仲良く成長したが,やがて妙齢となり,恋の争いが始まります。中立と狂鹿子が争い,雌鹿子を除いた鹿子達は見物または伴奏の役を受け持ちます。
 物語は中立,狂鹿子に助鹿子もからみながら展開していきますが,最後の決闘で中立が勝ち,終盤には仲直りの輪舞が踊られます。 

  

  踊りに使う
太鼓とばち
   
 平成20年 福岡夏まつり