福岡夏まつりでの鹿踊
鹿頭(ししがしら)
鹿頭(ししがしら)
ある年の秋のことです。バッタの大群が発生しました。空を真っ黒にそめたバッタの大群が,米やその他の作物をみんな食い荒らしてしまったのです。そんなことが3年も続き,人々は飢えに苦しみ,死ぬ人もたくさんいました。
どうするこもできなくて,困り果てていたときです。
山から鹿の群れがやってきて,バッタの大群を追い払ってくれました。喜んだ村の人たちは,鹿が田んぼを守ってくれたことに感謝して踊りました。
それが鹿踊の始まりです。ですから鹿踊は「今年も豊作でありますように」,「災害のない幸福な世の中でありますように」という願いを込めた踊りなのです。昔は,お盆のときに家々をまわって踊ったそうです。神社のお祭りなどでも踊られたそうです。