SNSを始めるとき、その本人の実名や、電話帳にある電話番号、メールアドレス等の登録を求めるものがあります。
要求されるまま、軽い気持ちで登録してしまうと、気がつかない間に自分のプライバシーをインターネット上に公開してしまう場合があります。
本来SNSは、多くの人が情報設定できるように作られているため、プライバシー設定を見直さないまま使っていると、公開したくない情報も広まってしまうことがあります。
SNSは、一般向け、グループ内のみ、1対1だけというように、投稿内容を公開する範囲が設定できます。
投稿の際には、必ず公開範囲が設定できます。投稿の際には、必ず公開範囲を確認し、不用意に自分や他人の情報が公開されてしまうことのないように注意する必要があります。
また、直接個人情報を書いていなくても、日常の出来事や写真などと、友達が投稿した内容をつなぎあわせて、個人が特定される場合があります。
悪意を持った人は、個人につながる情報が発信されるのを待っています。安易な情報発信の危険性について子どもたちとしっかりと話し合いましょう。
インターネットに公開した情報は、発信者(自分)の力ですべてを削除することはできません。
誰か一人でもコピーして残していれば、いつかどこかに公開されてしまう可能性があるのです。
何年か経ったとき、本人も知らないところで誰かに公開されてしまうかも知れません。
将来、自分が見直したとしてもこまらないよう、公開する情報には十分注意するようにしましょう。
出典:「子どもと学ぶネットモラル」広教 2014年刊行 P26