個人が利用するケータイ、スマホなどのデジタル機器の普及により、だれでも気軽に情報発信ができるようになりました。
しかし、多くの人が見ているインターネットに殺害予告や放火などの犯行予告を書き込むことは重大犯罪となり、偽計(ぎけい)業務妨害や威力業務妨害などの罪に問われます。
冗談のつもりだったとしても絶対に許されないことです。
また、いたずら自慢や飲酒、喫煙、暴力などの不適切な行為をインターネット上に書き込んでしまうと、多くの人から非難を浴びることになります。
匿名で書き込んだとしても、個人が特定されてしまい、自分だけでなく周囲の人にまで迷惑を掛けてしまうのです。感情や勢いに任せた書き込みをしないようしっかり指導しましょう。
平成25年4月、公職選挙法の一部が改正され、インターネットを使った選挙活動が解禁になりました。
候補者や有権者は、選挙期間中、定められたきまりに則って、インターネットを使った選挙運動ができるようになったのです。
しかし、18歳未満の選挙運動はもともと禁止されているため、選挙運動をしている様子を動画投稿サイトにアップロードしたり、ブログや掲示板などに選挙運動メッセージなどを書き込むことはできません。
ケータイ、スマートフォンを操作しながらの片手運転は、不安定で危険な運転になるため、各都道府県の「道路交通法施行規則」で基本的に禁止されています。
また、自転車スマホと同様に、歩きながらスマホを操作することも大変危険です。スマートフォンは、画面の操作に気を取られやすく、周りへの注意力が散漫になりがちです。
自分がケガをするだけでなく、周りの人を巻き込んで大事故になる危険性があります。
一人ひとりがルールを守ることで、安全に、安心して生活を送ることができます。社会の一員としての自覚を持たせ、周囲への配慮やマナーの大切さをしっかりと指導しましょう。
出典:「子どもと学ぶネットモラル」広教 2014年刊行 P28