枡江小学校周辺は、白鳥が飛来する風光明媚な与兵衛沼を中心に自然環境に恵まれた地域です。
昭和56年の開校以来、野鳥観察をはじめ環境を生かした教科学習や、環境活動をしてきました。 その中から、いくつかを紹介します。
枡江クリーンプロジェクト
〜 総合的学習に出かけたことがきっかけに
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平成10年、私たちの先輩である当時の3年生が総合的学習で与兵衛沼に出かけた時のことでした。釣り客が残していったと思われるゴミの多さにみんなは大変驚いたそうです。白鳥が捨ててある釣り糸や釣り針に引っかかったら死んでしまうのではと、大変心配し、朝会で全校児童に訴えました。
このことが代表委員会の議題となり、自分たちでクリーン活動が始められました。最初は沼周辺でしたが、やがて通学途上のゴミを拾う「枡江クリーンプロジェクト」と名付られた活動となりました。それから毎月1回この活動は続けられ、地域の方々にも知られるようになりました。
今年の7月の代表委員会で、月1回では不十分と言うことになり、月2回活動することが決まりました。児童会の「福祉委員会」が中心となって全校に働きかけ、毎月第1と第3火曜日の朝に活動しています。以前よりも多くの人が活動するようになりました。また、資源リサイクルのため、きちんと分別するように気をつけています。
ふたつの与兵衛沼清掃
@ 毎年秋も深まり、枡江の森や校庭の楓の色づく11月、連合町内会や枡江小PTAと学校の向かいの福祉施設「きぼう園」の方々が枡江小校庭に集合し、与兵衛沼の清掃活動を行っています。これに私たちが参加し、清掃活動をしています。いろいろなゴミの他に、時には古タイヤや自転車、電気製品なども捨てられ、心ない大人の行動に驚くとともに悲しくなることがたびたびあります。
A 10月の代表委員会の議題の一つに、与兵衛沼清掃をわたしたちでやろうということが取り上げられました。福祉委員会がみんなに呼びかけ、寒くなる前に活動しようということで計画されています。
枡江の森
「枡江の森」は、わたしたち枡江小の子供たちに四季折々、すばらしい恵みを与えてくれます。生活科をはじめとする学習、そして大好きな遊び場として、わたしたちにとってとても大切な宝物のような存在です。この森は、学校の隣の木皿さんという方の山だそうです。わたしたちのために貸してくださっています。とてもありがたいことと感謝しています。
枡江の森の入り口を上ると、目の前に、「枡江の森の植物案内」や「野鳥の案内」板があり、多くの動植物を観察することができます。
薄暗い森の中は、みんなで名前を募集して決めた「がんばり坂」「よいしょ坂」「すべり坂」「らくらく通り」など多くの坂があります。これらの坂道は、鉄道の枕木や杭で階段が作られ、こわれた所は、PTAのお父さん方と先生方が1年に1回5月に「枡江の森環境整備」の日に直してくださっていました。ところが今年は校舎の耐震工事のため、この整備ができないまま、夏を越すことになりました。9月になり、森の中に入ると、所々、杭が腐れていて、安心して遊べなくなってしまいました。
10月に入り、先生から自分たちで森の安全点検や整備ができないだろうかと4年生以上6年生まで呼びかけがありました。その結果、多くの仲間が集まり、「枡江の森点検・整備隊」と名付けられ、活動グループをつくりました。
活動内容は、全員で点検用地図に危ないところを赤ペンで印を付け、交換しなければならない材料を調べ上げます。その後、6年生を中心に整備の材料となる枕木や杭を運び、杭を打ったりします。私たちの力でできないところは、この夏できた枡江小のお父さんの会「パパさん'S」が仕上げをしてくれることになりました。今まで 整備の材料の枕木や階段 は、お父さんたちや先生方が作ったり,整備してくれたところを利用させてもらうだけで、自分たちで安全点検や整備をすることなど考えてもみませんでしたが、わたしたちにも案外簡単に出来ることが分かり、嬉しくなりました。
地球温暖化の防止の学習
〜省エネルギー活動を学校から家庭へ〜
わたしたちの未来の仙台,日本,地球のことを想像すると,「地球温暖化」のことがとても心配です。南極や北極の氷が溶けて海面が上昇し,森林が減り,砂漠化が進み多くの動物が死んだりしていることを先生から聞いたり,テレビ等で知って驚いたからです。枡江小学校では,これから総合的学習等で地球温暖化と二酸化炭素について勉強し,私たちにできる活動を始めようとしています。
わたしたちの生活場面の多くがエネルギーを消費することで成り立っています。電気・石油・ガスを上手に使うことや,買い物の工夫などでも二酸化炭素の排出を減らすことができ,温暖化防止に役立つことが分かりました。そこでわたしたちは、身近なエネルギーである電気について、3年生以上の全員が省エネのヒントを考えさせてくれる機器「エコワット」を家庭で使う1回目の実験をし,結果をま とめているところです。
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