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項目 |
分析結果
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環境 |
期間 |
定植から収穫までが80日〜120日程度であり,学期内の収穫は難しい。 |
時期 |
生育適温が20℃〜25℃であり,春先は日当たりのよい窓辺や温室などの暖かい場所で栽培する必要がある。栽培期間は4月〜9月,苗を定植する場合は5月頃であり,栽培時期は一学期が望ましい。 |
経費 |
苗は1つ200円程度である。種は一袋(8_g)で300円程度である。 |
場所 |
高温や低温,日射量の不足などは,花芽の分化や着果に影響するため,日当たりがよく,日中は風通しのある窓際や,軒下など,適度に乾燥した場所がよい。 |
材料の入手 |
園芸店などで,種,苗ともに購入できる。 |
養液栽培の可否 |
養液栽培は可能であり,一般に多いとされている生理障害や異常,病気などは確認されなかった。 |
難易度 |
生育期の吸水量が多いため,培養液の日常の管理に留意することと,病害虫の防除,温度や湿度,日照条件の整備が必要である。特に環境条件を整えることには留意する必要がある。 |
内容 |
播種・育苗・定植 |
苗から栽培するのが手軽ではあるが,種蒔きからの場合は,保温,間引きと育苗の作業が不可欠となり,学習内容を深めることができる。 |
生育過程 |
発芽,雄花,雌花の開花,着果,結実などについて学習できる。 |
生育と環境 |
生育適温が20℃〜25℃であるなど温暖な気候を好む。低温や高温,多湿や日照不足の状態続くと,さまざまな生育障害が心配される。温度や光,湿度と生育との関連については学習が深まるものの難易度は高い。
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生育と肥料 |
生育段階における施肥量の調整についての学習ができ,肥料の三要素の働きが,体験的に理解できる。 |
病害虫の防除 |
アブラムシ類,ハダニ類が発生しやすい。また,つる枯れ病やモザイク病など病気も多い作物である。このため,日常の観察と,病害虫を発見した際の適切な対処が必要不可欠な管理作業となる。ただし,対応が遅れると大きな被害が及ぶ。 |
管理作業
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培養液管理,病害虫の防除以外に,整枝や人工授粉について学習ができる。 |
実験的な扱い |
播種から収穫までの期間が長く,諸要因により栽培の難易度もやや高いため,対照実験的な扱いは難しいと思われる。ただし,生育状況を見ながら,学習内容を実践的に活用し,管理作業を工夫するなどの取り組みは必要とされる素材である。 |
創意工夫 |
大株の果菜類では,栽培容器などを工夫することにより,根張りをよりよくする対策も必要である。基本的な栽培技術を身につけることで,課程での養液栽培,露地栽培が可能となる作物である。 |