仙台藩二代藩主伊達忠宗による建築。屋根に江戸時代初期の優れた技法を見せる。
はくさんじんじゃほんでん
白山神社本殿
Hakusanjinja Honden
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解説
Description
白山神社は,陸奥国分寺が創建された時に守護神として祀られたとされる神社で,後に国分(こくぶん)氏の氏神となり,伊達家からも尊崇(そんすう)された。白山神社本殿の位置は,しばしば移動したと考えられ,現在の白山神社本殿は,寛永17年(1640)仙台藩二代藩主伊達忠宗により再建された。本殿は一間社(いっけんしゃ)流造(ながれづくり),こけら葺である。流造の線が美しく,懸魚(げぎょ)の美しい形に江戸時代初期の優れた手法が見られる。かつて白山神社の祭日には,流鏑馬(やぶさめ)の神事が行われてきたが,現在は行われていない。腐朽のため昭和42年(1967)解体修理された。