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大年寺惣門

黄檗宗(おうばくしゅう)大年寺の唯一の建築遺構。独特な外観を持つ高麗門(こうらいもん)。

だいねんじそうもん

大年寺惣門

Dainenji Somon

In English
指定区分
Classification
仙台市指定 / 建造物
年代
Age
江戸時代

Quantity
1棟
指定年月日
Designated Date
昭和60年(1985) 09月04日

所在地
Location

宮城県仙台市太白区茂ヶ崎4丁目40番地の2地先
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解説
Description

大年寺は,元禄10年(1697)に仙台藩四代藩主伊達綱村が鉄牛和尚を招いて茂ヶ崎に開いた黄檗宗(おうばくしゅう)の禅寺である。仏殿を中心に多くの堂塔が並び,綱村以後の霊廟を司る御一門格として市内有数の大寺院であったが,明治維新後に取り壊され,現在はこの門が唯一の建築遺構となっている。大年寺惣門は,装飾技法から江戸時代中期における,独特な外観をもつ門で,黄檗宗建築としても貴重な遺構であり,昭和60年(1985)に解体修理が行われた際に発見された明治38年(1897)と大正14年(1925)の棟札(むなふだ)により,創建は,五代藩主伊達吉村の享保初期頃のものとみられる。切妻造(きりづまづくり)本瓦葺で,裏側の控柱の上にも屋根がある高麗門(こうらいもん)の形式であり,本柱の両脇にも支柱を建て屋根を掛けている。全部で5つの屋根を持つ複雑な外観となっている。唐僧鼓山道霈(こざんどうはい)禅師の筆跡による「東桑法窟」の扁額(へんがく)が懸けられている。昭和60年に解体修理が行われた際,本山万福寺惣門にならって屋根棟両端にマカラを復元した。

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