青葉山,経ヶ峯と移された江戸時代中期の建造物
だいまんじこくぞうどう
大満寺虚空蔵堂
Daimanji Kokuzodo
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解説
Description
大満寺は,室町時代の創建と言われ,元は青葉山にあった。虚空蔵堂は,万治2年(1659)の建立で,伊達政宗が仙台城造営のために経ヶ峰の北に移したものを,さらに三代藩主綱宗が二代藩主忠宗の霊廟・感仙殿を経ヶ峯に造営する際に現在地に移して造営したものである。厨子(ずし)1基が附(つけたり)指定されている。虚空蔵堂は,三間(さんげん)四方の宝形造(ほうぎょうづくり),桟瓦葺で隅棟の端に龍を,向拝(こうはい)の端に唐獅子の瓦を載せている。全体は朱塗で,細部に和様,唐様の混在が見られる。附指定の厨子は,一間(いっけん)四方,入母屋造(いりもやづくり),こけら葺。装飾的で,様式から虚空蔵堂より古い時期のものと考えられる。昭和48年(1973),昭和59年,平成15年(2003)に屋根周りを修理している。