小規模ながら重厚で洗練された意匠をもつ,江戸時代中期の平唐門(ひらからもん)
びしゃもんどうからもん
毘沙門堂唐門
Bishamondo Karamon
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解説
Description
毘沙門堂は,寛永20年(1643)の造営とされるが,唐門の建築年代については,様式手法から江戸時代中期頃と考えられる。唐門は,一間一戸(いっけんいっこ)の本瓦葺の屋根の側面に唐破風(からはふ)をつけた平唐門(ひらからもん)である。唐破風が正面を向いた向唐門(むかいからもん)より一般に簡素で,唐門としては一段古い形式である。屋根に鴟尾(しび)を載せ,左右に袖塀が付く。比較的小規模な門であるが重厚で洗練された意匠をもち,仙台市内に残された平唐門として貴重である。