伊達政宗の美意識をうかがわせる,もと若林城の襖絵(ふすまえ)
きくえわかびょうぶ
菊絵和歌屏風
Kikue Waka Byobuzu
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解説
Description
白菊の描かれたこの絵は,総金地に大きく菊を配し,伊達政宗が自ら筆を執って「新古今和歌集」「和漢朗詠集」などから撰んだ和歌を書きこんでいる。現在屏風に改装されているが,もとは政宗晩年の居城として寛永5年(1628)に築かれた若林城の襖絵(ふすまえ)であったと考えられる。流麗な書と絵画が調和し,政宗の美意識をうかがうことができる。絵は,仙台城本丸大広間の障壁画や松島瑞巌寺の襖絵を描いた狩野(佐久間)左京系の作品と考えられる。 二曲一隻 縦81.0cm 横191.0cm ,二曲一隻 縦106.0cm 横191.0cm (仙台市博物館所蔵)