仙台城本丸及び二の丸にあった障壁図。仙台城の数少ない遺品。
せんだいじょうきゅうほんまるおよびにのまるごてんしょうへきが
仙台城旧本丸及び二ノ丸御殿障壁画
Sendaijo Kyu Honmaru oyobi Ninomarugoten Shohekiga
▼ In English
解説
Description
「葵図」,「花木図」,「松に山鳥図」の障壁画群である。これらの障壁画は,「葵図」は仙台城本丸大広間葵の間,「花木図」は本丸大広間,「松に山鳥図」は,文化6年(1809)に再建された仙台城二ノ丸松の間の障壁画であった。いずれも数少ない仙台城の遺品である。「葵図」,「花木図」は,華麗で装飾的な狩野派の作品である。「松に山鳥図」は,仙台四大画家の一人,東東洋(あずまとうよう)(1755~1839)の作品である。東洋は石越(いしこし)の出身,京都で円山四条派の写生的画法を摂取し,法眼(ほうげん)の位を得て活躍した。帰郷後,仙台城二ノ丸や藩校・養賢堂の障壁画の制作にあたった。紙本著色葵図(屏風)二曲一双 縦161.6cm 横163.2cm ,紙本金地著色松に山鳥図(東東洋筆)4面 縦167.0cm 横157.0cm ,紙本金地著色花木図 6面 縦54.5~65.5cm 横83.52cm(仙台市博物館所蔵)