仙台藩三代藩主伊達綱宗の傑作のひとつ
けんぽんちゃくしょくれいしょうじょ,ぼたん,ふようず だてつなむねひつ
絹本著色霊昭女,牡丹,芙蓉図 伊達綱宗筆
Kenpon Chakushoku Reishojo , Botan , Fuyozu (Date Tsunamune hitsu)
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解説
Description
霊昭女は,竹製品を売って両親を養ったという中国唐代の親孝行な娘で,禅宗絵画の画題として数多くの作品がある。 この絵は,梅の下にたたずむ霊昭女と大きな花が,気品のある柔らかな画面を構成する,伊達綱宗の傑作のひとつである。仙台藩三代藩主伊達綱宗(1640~1711)は,幕府の命により21歳の若さで隠居,一切の政事から身を引き,不遇の生涯を江戸品川藩邸で芸術三昧に生きた。絵画だけでなく工芸や刀剣など各分野に本格的な技量を発揮したが,特に絵画の力量は専門絵師と比較しても遜色ない。三幅対,各縦131.1cm 横54.8cm(仙台市博物館所蔵)