江戸時代中期として出色の肖像彫刻
もくぞううんごきようざぞう
木造雲居希膺坐像
Mokuzo Ungo Kiyo Zazo
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解説
Description
雲居希膺(うんごきよう)は,伊達政宗の遺言を受けた二代藩主伊達忠宗によって寛永13年(1636)に瑞巌寺に招かれ,瑞巌寺の中興第一世となった。大梅寺(たいばいじ)は雲居の隠居所として造営されたものである。雲居は万治2年(1659),78歳で没し,大梅寺背後の蕃山山頂に埋葬された。木造雲居希膺坐像は,講座台に坐した形の半身像である。玉眼(ぎょくがん),彩色で,彩色の剥落した部分もあるが,全体的に保存状態は良い。払子(ほっす)を所持していたと思われるが,現在は失われている元禄~享保期(1688~1736)頃の作と考えられ,同期の肖像彫刻としては出色の作といえる。寄木造 像高127.5cm (大梅寺所蔵)