雲居禅師による晩年の肉筆
うんごぜんじぼくせきさんぷくつい
雲居禅師墨跡三幅対
Ungo zenji Bokuseki Sanpukutsui
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解説
Description
大梅寺(たいばいじ)を開山した雲居希膺(うんごきよう)による墨跡(ぼくせき)。雲居禅師は,土佐の人で大徳寺,妙心寺で修行し,名僧の誉れ高く,仙台藩二代藩主伊達忠宗により松島瑞巌寺に迎えられた。晩年を自ら建立した大梅寺で送り,万治2年(1659)78歳で没した。この書は,大梅寺に残されたものである。墨跡とは,紙や布に墨で書いた肉筆の筆跡のことで,特に禅僧のものをいう。内容は三つの偈(げ)で,仏教の真理を詩の形で述べたもの。最晩年の枯淡孤高(こたんここう)の書風を表している。(大梅寺所蔵)