仙台藩ゆかりの経世(けいせい)家による自筆の絵図類資料
はやししへいじひつしゃほんえずるい
林子平自筆写本絵図類
Hayashi Shihei Jihitsu Shahon Ezurui
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解説
Description
林子平自筆の絵図8枚であり,子平の和歌集である「六無斎遺詠」1冊が附(つけたり)指定となっている。林子平(1738~1793。六無斉と号す)は江戸の生まれで,姉が仙台藩六代藩主伊達宗村の側室となり,兄が仙台藩士となったことから仙台に移り,長崎遊学など各地で内外事情を究めた。「三国通覧図説」や「海国兵談」などを著して鎖国時の日本の海防の必要性を論じたが,人心を惑わすものとして寛政3年(1791)幕府によって幽閉され,蟄居(ちっきょ)中のまま寛政5年没した。各絵図には,年代が記され署名がある。「六無斉遺詠」には,「右籠居中之詠草也 六無斉」の奥書がある。(仙台市博物館所蔵)