桑畑から出土した慶長の擬宝珠
きゅうおおはしのぎぼし
旧大橋の擬宝珠
Kyu Ohashi no Giboshi
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解説
Description
この擬宝珠(ぎぼし)は,大正13年(1924)に宮城郡七郷村(現在の仙台市若林区河原町)の広瀬川河畔の桃源院(とうげんいん)東の桑畑土中から発見されたものである。銘文から,この擬宝珠が慶長6年(1601)12月に仙台城と城下を結ぶ大橋が完成した際,その欄干(らんかん)を飾ったものであることが分かった。この擬宝珠には,次のような銘文が刻まれている。「仙台橋 仙人橋下 河水千年 民安国泰 孰与堯天 慶長六年辛丑朗臘月吉辰 藤原政宗 門士川嶋豊前守奉造」(仙台市博物館所蔵)