東照宮別当仙岳院の傍院,江戸時代後期の寺院本堂と小堂
えんじゅいんほんどう・じぞうどう
延寿院本堂・地蔵堂
Enjuin Hondo ・ Jizodo
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解説
Description
延寿院は,承応3年(1654)の東照宮建立の際,その別当寺である仙岳院の傍院として万治3年(1660)に創建され,文政元年(1818)の火災による焼失後,文久元年(1861)に再建されたと伝えられる。本堂は,入母屋造(いりもやづくり)桟瓦葺で,桁行(けたゆき)三間,梁間(はりま)二間の四周に縁が廻り,一間の向拝(こうはい)が付く。内部の格天井(ごうてんじょう)には草花が描かれている。地蔵堂は,延命地蔵菩薩を祀り,慶応3年(1867)に建立されたとされる。切妻造(きりづまづくり)桟瓦葺で,桁行(けたゆき)一間半,梁間(はりま)一間の妻入の小堂である。