東照宮創建の際に,境内薬師堂に奉納された仏像群
やくしさんぞんじゅうにしんしょうりゅうぞう
薬師三尊十二神将立像
Yakushisanzon Junishinsho Ryuzo
▼ In English
解説
Description
薬師三尊十二神将立像は,薬師如来坐像に,脇侍(わきじ)として日光菩薩立像,月光菩薩立像と,十二神将立像を随えた形式であり,現在は,仙岳院本堂南側にある瑠璃殿(るりでん)に安置されている。仙岳院は,承応3年(1654),仙台藩二代藩主伊達忠宗が東照宮を創建した際に,東照宮の別当(べっとう)寺として建立された。本像は,東照宮境内の薬師堂に安置されていたものが,明治時代の神仏分離の際に,移されたものである。薬師如来坐像の銘や文献資料等から,京の仏師左京幸和(さきょうこうわ)の作で,東照宮の建立に当たり奉納されたものであることが分かる。いずれも玉眼(ぎょくがん)を入れて,薬師如来坐像は金泥(きんでい)を,その他の像は,彩色を施す。薬師如来坐像 寄木造 31.4cm , 日光菩薩立像 寄木造 45.9cm , 月光菩薩立像 寄木造 39.2cm , 十二神将立像 寄木造 各50cm前後 (仙岳院所蔵)