釈迦如来坐像

Sitting Shakanyorai

This Edo period Shakanyorai Buddha statue is highly valued due to the fact that it is inscribed with the date it was made.

解説
Description

釈迦如来坐像は，大林寺本堂に本尊として安置されている。大林寺は，元文元年(1532)伊達家14世伊達稙宗（たねむね）によって山形県米沢で創建され，伊達氏とともに，岩出山を経て仙台に移った。胎内仏1躯と名札1枚が附（つけたり）指定となっている。釈迦如来坐像は，寄木造で玉眼（ぎょくがん）を入れ，朱漆（しゅうるし）の上に金箔押とする。附指定となっている胎内仏（たいないぶつ）は，金銅製の釈迦牟尼（しゃかむに）坐像で，像高6.9cmである。同じく附指定の名札によると，寛文13年（1673）に肴町（さかなまち）の佐藤平兵衛が，賊難を恐れ，弘法大師作と言われる小金銅仏を新造の仏像の胎内に納めたが，その像が粗悪であったため，寛保元年（1741）に長沼氏がまた新たに仏像を作り，その中に納め直した旨が記されている。寄木造　像高45.4cm（大林寺所蔵）