近世日本の鳥類研究の到達点
かんぶんきんぷ(こうほん)・きんぷ(こうほん)
観文禽譜(稿本)・禽譜(稿本)
Kanbun Kinpu ( Kohon ) , Kinpu ( Kohon )
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解説
Description
仙台藩主の八男に生まれ,近江(おうみ)堅田(かただ)・下野(しもつけ)佐野藩主となり,幕府の若年寄として老中・松平定を助けて寛政の改革を進めた堀田正敦(1755~1832)編の『観文禽譜』(12冊)と,その図譜編である『禽譜』(11帖・3巻)は,江戸時代の量・質ともに優れた鳥類図鑑で,日本における博物学の精華(せいか)とも,近世における日本の鳥類研究の到達点を示すものともいわれている。本資料は,その最終稿本とみられる歴史的価値の高いもので,かつては伊達家に所蔵されており,仙台藩との関わりも深い貴重な資料である。(宮城県図書館所蔵)