現在位置
仙台市の指定登録文化財(仙台市HP) >
仙台市の指定・登録文化財 >
陸奥国仙台領元禄国絵図関係資料

元禄期の国絵図と,その作成過程を示す貴重な資料群

むつのくにせんだいりょうげんろくくにえずかんけいしりょう

陸奥国仙台領元禄国絵図関係資料

Mutsu-no-kuni Sendai-ryo Genroku-Kuniezu Kankei-shiryo

In English
指定区分
Classification
国指定 - 重要文化財 / 歴史資料
年代
Age
江戸時代

Quantity
265点
指定年月日
Designated Date
平成29年(2017) 09月15日

所在地
Location

宮城県仙台市泉区紫山1丁目1番地1
Google mapへのリンク

解説
Description

 元禄10年(1697)~15年にかけて実施された元禄国絵図事業において、幕府は各藩から統一の仕様で作成された国絵図を徴収した。本資料群は、この元禄国絵図事業において、仙台藩にて作成、授受された絵図類及び文書・記録類からなり、同藩に一括して伝来したものである。
 内訳は、国絵図4点、絵図類49点、文書・記録類212点の、計265点であり、文書箱5合が附指定されている。
 国絵図は、元禄12年提出図3点、同14年改訂図1点である。描写範囲は仙台領に限られるが、1里6寸の縮尺で描かれ、南北方向約8.5メートル、東西方向約5メートル強と、全国絵図中最大の法量を測る。
 絵図類は、仙台藩もしくは隣藩が作成した「御本之小絵図」「際(きわ)絵図」「(陸)海際絵図」「際絵図之切形絵図」、道程絵図と、藩内郡司等が作成した「御郡司扱切之絵図」、郡境取替絵図が伝存する。「際絵図」とは、領域整合のため、隣接する藩との領境を描いた絵図である。
 文書・記録類は、元禄15年2月から8月にかけて行われた、陸奥国道程書上献上に関係し仙台藩にて作成・受授された資料群のほか、国絵図と合わせて幕府に献上された郷帳、変地帳の控、本国絵図事業の経緯を記録した御国絵図記録等である。郷帳とは,村ごとにその総収穫高を貫高等で記し,郡・国ごとに村数と石高の合計を掲げた江戸幕府の公式帳簿である。
 元禄国絵図事業に関係する絵図類と文書・記録類が質量ともにまとまって残る稀有な事例として、元禄国絵図ひいては国絵図研究上に重要であり、絵画史、政治史等研究上に学術価値が高い。(宮城県図書館所蔵)

このページのトップへ戻る