仙台城下の変遷を知るうえで重要な絵図資料群
せんだいじょうかえず
仙台城下絵図
Sendai Joka Ezu
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解説
Description
本資料は1600年代後半の資料が大半を占める,仙台城下の絵図13舗からなる。これらは,それぞれ特徴を持つものであり,城下の変遷を知る上でも重要なものである。特に,天和2年(1682)に幕府の命により作成した「奥州仙台城并城下絵図」は,田村氏の一関移封や要害・所・在所拝領制の成立と時期を同じくしている点で注目すべきものであり,その前後の城下町の姿を知る上でも,比較検討の基準になりうるものと推測される。この他,寛文年間(1661~1672)の2舗の絵図は,仙台城の建物を描いており,侍屋敷に居住者の名前が入っていること,享保のものは,仙台城下で重要な役割を果たした四谷堀が描かれていること,天保4年(1833)のものは,江戸後期の町割りや神社仏閣,用水路の様子を良く伝えていること,などの特徴を持っている。(宮城県図書館所蔵)