伊能忠敬等によって作成された日本図。領主名等も記される充実した内容の絵図。
いのうず(ちゅうず)
伊能図(中図)
Inozu ( Chu zu )
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解説
Description
伊能忠敬(1745~1818) の測量隊が作成した日本図は伊能図といわれる。伊能図にはその縮尺によって大中小の3種あり,大図は縮尺3万6千分の1,中図は21万6千分の1,小図は43万2千分の1である。
本品は中図でありながら,大図にのみ書かれている幕府領,大名領,寺社領などの領主名が記入されている特殊な図で,経緯線,方位線,接合記号がある。合印は手書きだが完備している。
地図は文化元年(1818)沿海地図の中図(蝦夷,奥州,関東・中部),文化4年の中図(畿内,中国),文化6年の中図(四国)の5図を集合し,8図に作り直したもので,針穴はないものの,原図は伊能グループが関与したと考えられる。仙台藩伊達家の旧蔵品。