平成25年度実施アンケート調査結果
ICTの校務への活用が負担を減らしていると回答した先生は平均で,小学校では85%,中学校では80%でした。一方で,それにより児童生徒と向き合う時間の確保にはつながっているかどうかを教職年数ごとに分けて集計してみると,児童生徒と向き合う時間の確保にはつながっていないと回答する先生が小中学校ともに多くみられました。経験年数別に見てみるとICTの校務への活用が負担軽減になっても時間確保にはつながっていないと感じている先生が,小中学校ともに年数の多い先生ほど多く,特に教職16~25年目が多いという傾向があります。また,小学校よりも中学校により顕著にその傾向が見られます。逆に若い先生方にとっては,ICTの活用が負担軽減にも時間確保にもつながっていると感じている傾向にあるということです。
時間確保のために必要だと感じる機能
調査結果から見える課題
ICTの活用により負担軽減につながることは多くの先生方が感じている一方で時間的なゆとりを感じていない現状から,ゆとりを生み出す校務の情報化に向けた工夫が必要だと言えます。そのためにはICTの活用場面の拡充と日常業務の効率化,スリム化ができるテンプレートの活用が有効であると考えます。異動によって学校が変わっても,同様のテンプレートを使用していれば,使い方を新たに習得する労力を省くことができます。