協働型学校評価Q&A

 
 協働型学校評価では,当該年度の重点目標設定の在り方が最も重要です。しかし,学校では他にも目標として掲げられているものがあり,それぞれの目標と協働型学校評価との関係をきちんと整理し,おさえておく必要があります。 
  

@ 「学校教育目標」と「重点目標」
 各学校の「学校教育目標」は,「知・徳・体」全てにわたる学校教育全体の理念的な基盤を掲げたもので,その理想像として,「目指す児童生徒像」を掲げている学校も多く見られます。各学校では,それらの理念や理想像の下,独自の重点目標を設定しています。重点目標は,児童生徒の姿,実態や課題,地域的な特性等を分析し,その結果を踏まえて,短期・中期的な視点から設定されるもので,具体的な教育活動の改善や実践を目指す項目や内容を示すものです。

A 「重点目標」と「協働型学校評価における到達目標」
 重点目標は,固定化されることなく,重要性や必要性,緊急性等が高い課題の中から,単年度または複数年度ごとに見直され,設定されます。多くの学校では,「知・徳・体」等の観点から複数の重点目標が設定されています。それらの中には,教育機関である学校が単独で取り組むべき課題もありますが,一方で学校が家庭や地域とともに取り組んでこそ教育効果が期待できる課題もあります。この三者で課題解決を目指す重点目標が,「協働型学校評価における到達目標」となります。

B 「協働型学校評価における重点目標」
 例えば,重点目標の一つである「児童生徒の規範意識の確立」を協働型学校評価における到達目標と位置付けた場合,その実現には様々な視点からの実践が必要であり,また,児童生徒の規範意識を1年間だけの取組で向上させることは事実上不可能です。そこで,複数年度にわたる改善計画の中で,例えば,1年目は「礼儀正しい児童生徒」,2年目は「進んで奉仕活動や勤労に取り組む児童生徒」など,当該年度には何を重点的に目標とするかを検討することが,まず必要となります。その実践目標が,「協働型学校評価における重点目標」となり,原則として単年度ごとに設定し,その目標の下,学校・家庭・地域の三者がそれぞれの立場から具体的に実践する改善活動が設定されます。



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仙台市教育局学校教育部 教育指導課