4学年 ディレクトフォース 授業支援の会によるパネルディスカッションが開催されました。

講師の皆様は大手企業の役員職で退職した方々です。

遠藤様 三井物産

太田様 三井物産

盤若様 東レ

藤吉様 サウジアラビア大使館

この企画のために東京より来仙して頂きました。


激動する世界の変化に対応するためには,様々な角度で物事をとらえ,自ら考えて自分の進路を考えることが大切。

地球環境の変化,AIテクノロジーの発達,グローバリズムの進む世界で生きていくために必要な判断力。

日本というハイコンテクストな社会で育つと,意思表示や自己アピールが必須な海外の人々とのコミュニケーションが難しく感じるもの。


生徒達からは,多くの質問が出されました。

講師の皆様の豊富な海外生活経験から紡ぎ出される,様々な示唆のあるお言葉は心に迫るものばかりでした。



生徒達の感想<抜粋>

質疑応答の際に、「許せない、なんでこんなひどいことをするんだ!とあなたが感じたら、それがあなたの価値観に気づける機会になるんです」とおっしゃっていたのを聞いて、非常に納得した。日々の負の感情をモヤモヤとしたままにしておくのでなく、己をより知るチャンスに変えてしまえばいいのだと感じた。

 

私たちは普段から、物事を相対的に評価しているのだと気付きました。人や物、情報の溢れた現代社会では仕方のないことだけれど、必要以上に優劣をつける事が差別や争いに繋がるため、違いを違いとしてのみ捉える視線も大切だなと学びました。

 

宗教戦争が起こってしまうのは何故か?という質問に対する”違いはただの違いであり、優劣をつけるものではない”というか解答が凄く心に残った。文化の違いは国際社会で生きていく上で必ずぶつかるものなのでこの言葉を心に留めて他の国の人と付き合っていきたい。また、盤若さんのタイとインドネシアでの話が興味深かった。相手の国の文化を否定してはいけないというのは最も大事な事であるが私なら盤若さんの立場になった時にその事を念頭に置いて行動できないと思った。

 

日本人は消極的だというイメージはありましたが、実際に小さい子どものうちから話す訓練に大きな差があることが分かりました。私は人にものを頼むなら名詞ひとつで済ますなんて礼儀としてあり得ませんが、ヨーロッパのように全文(full sentence)しっかり述べる訳でもなかったので、今からでも話す練習をして将来の役に立てたいです。いつか自分の子どもにも欧風の教育をしたいと思います。
違う価値観の人とつき合っていくのに大切なことも印象に残りました。違うことには敏感だが排他的にならないように、違いを知り「そうなんだ」で終わり、というお話を心に留めておきます。

 

僕が今回の講座で学んだことは異なる価値観を持っている人との接し方についてです。宗教や文化が違うと価値観が合わず、「自分の意見が正しい」 「あの人の意見は変だ」と感じてしまうことが実際にこの世界では起こっています。しかし、ここで単に相手の意見を拒否するのではなく、「相手には相手が大切にしているものがある」ということを常に念頭においた上で、なぜ相手はそう考えているのかを尋ね、自分の考えている意見と理由を交わせれば異なる価値観を持っている人たちと分かり合えると教えていただきました。これは国境を越えた宗教や文化の違いに限らず、身の回りにいる友達との間にも通用することだと思うので今後の生活に生かしたいと思いました。

役に立つと思ったことは、分からない事柄を調べる方法についてです。今回の講座で「調べたいテーマに対する賛成の意見と反対の意見について書いている本をそれぞれ3冊ずつ読んでください。合計6冊読んだら自分の中でそのテーマに関する情報が整理できて、自分の意見もまとまるはずです」と教えていただきました。今までも本を用いて何かを調べる、ということはしてきましたが、反対の立場からそのテーマを考えるということはほとんどしたことがありませんでした。今回教えていただいた方法を今後取り組む研究論文に生かしていきたいです。


私は将来医者になりたいと思っていて、そしてただの医者ではなく世界で活躍してより多くの人を助けられる医者になりたいと思っている。
そのために私に必要なことは、医療だけでなくその他の世界の問題についても考えてみること、それから医者になるという夢を叶えたあとどうするかについても考えておくことだと感じた。
そのためにまずは普段から世界のニュースに注目し、学校生活でも積極的に発言する、経験から学ぶなどしてよりアグレッシブで考える力のある人間になりたいと思う。


今まで、話し合いの場において自分の意見を積極的に発信したり、伝えようと努力したことがなかなかないことに気付かされた。それでは、''限られたポスト''の中に入っていくことが困難になっていくと思うので、人に自分の考えをきちんと伝えられるようにして、ゆくゆくはレッドオーシャンまでは行けなくてもその近くまで辿り着けるように自分を高めていきたい。

 

講義のなかで、日本と外国の教育の違いが取り上げられていて、現在の日本の教育を変えていかなければならないというようなことをおっしゃっていましたが、私は外国の教育とは異なる日本の教育の良さを残しつつ、もっとコミュニケーションがとれる環境を作っていくべきだとおもったので、今の日本人を作り上げてきた日本特有の教育に外国の教育の良さをプラスした教育ができればいいなと思いました。

 




2021年12月06日