第33回伊藤園新俳句大賞佳作特別賞 文芸部5年

受賞俳句「小説の新刊を抱く冬の駅

 

【作品説明・受賞者感想】

「書店の店頭に出たばかりの新刊(小説)を購入し,帰宅するため駅で列車を待つ。発売日を楽しみにずっと待っていた。冬の寒さなど気にならないくらい嬉しい日。帰宅したらはやく読もうと気持ちがはやる。自分にとっては大切な本。大事に抱えて帰りたい。」という場面・心情を俳句にした。まさか,自分の俳句がペットボトルに掲載されるとは思ってもいなかったため,受賞の知らせはとても嬉しかった。ただ一点,自分でも惜しかったと思うのは「冬」の部分である。そこを「雪」にしていたら,更に情緒的で視覚的に想像しやすい情景ができたのではないかと,顧問と二人で作品の反省点について話している。あれがいいかこれがいいかと言葉を選んで組み合わせることを繰り返して俳句にする作業はとても楽しいと思う。これからも言葉を吟味しながら文芸活動に取り組んでいきたい。

2022年12月23日