現時点の予定では,平成28年度の8月からの新グループウエアの運用,28年度末のモデル校における運用が計画されています。また,平成29年度末には全校への校務支援システムの導入が予定されています。
授業での評価や,テストの成績をシステムに入力することで,データを蓄積して管理することが可能となります。教科担任制の場合,各担当の成績を入力することで一括管理できます。 また,学校生活の様子を蓄積し,複数の教職員が共有化することで,日常の生徒指導に役立てることができます。 それら,蓄積した成績や所見を,通信票・指導要録,調査書の各項目に反映させることができます。
市販の校務支援ソフトを導入している市内のある学校に協力をいただき校務支援システムの機能別に,その必要性についてアンケートをとりました。多くの項目で,校務支援システムが必要であると感じている教職員が多いことが分かります。特に成績管理に関する項目では,90%前後の教職員が必要性を感じていると答えています。
東北大学の堀田(ほりた)教授を中心とした研究による,校務支援システム運用による校務改善の経時調査(校務情報化支援検討会平成27年4月)によれば,校務支援システムの運用によって,学校現場からは「出欠状況を把握するまでの時間は,正確で格段に早くなっている。」「出席簿を入力していると,情報を自動的に転記できるので,通信票作成時の負担が減った。」との声がありました。