夏休み明け全校集会を行いました。

<校長講話>
 全国的なコロナウイルス感染症第7波の襲来により,感染者数が高止まりの状況にある中,また,全国で記録的な大雨による洪水や土砂崩れなどの災害が多発している中にあって,生徒の皆さんが,夏休みを終えて元気で登校し,23日火曜日から学校生活を再開できることに,皆さんと皆さんのご家族に改めて感謝しています。夏休みの間には,様々な出来事がありました。まずは,なんと言っても「100年開かなかった扉を開けて深紅の大優勝旗を初めて白河の関を越えて宮城県・東北地区持ち帰った高校野球甲子園大会での仙台育英学園高校や準決勝での史上初めての福島県の聖光学院高校東北勢対決などの活躍は,とりわけ東北地方の感染症や災害の被害に遭われた方々をはじめ多くの皆さんを勇気づけたであろう快挙でした。「日本一からの招待」。練習場にある横断幕の言葉は監督の先生が掲げたチームスローガン。日本一を取りにいくのではなく,心技体において日本一の方から招かれるような個人やチームでなければならない。そんな思いが込められているそうです。この味わい深い言葉を,皆さん一人一人が,自分に置き換えて,考えてほしいと思っています。また,試合後の選手の皆さんのお話では,登録選手ではなかった部員の皆さんやご家族のサポートに感謝する姿や監督の先生の県大会で対戦予定だった出場辞退校のチームの無念さにも気遣ったお話や,コロナ禍の制限された青春時代に思いを寄せたお話に,強い感銘を受けました。聖光学院高校の監督の先生とは,仙台六大学リーグで何度も対戦し,また仙台育英学園高校の監督や部長の先生とは,中学校の軟式野球の監督として,度々対戦した仲でしたので,私にとっては一層感慨深いものとなりました。
 一方で,我が国の8月を振り返り,忘れてはいけないことがあります。今から77年前,1945年8月6日の広島,そして9日の長崎に歴史上唯一の原子爆弾が投下され,一瞬にして数十万人が尊い命が犠牲になりました。過去の戦争を振り返る時,その反省から日本人はこれまでに地球上の戦争を防ぐために常に努力してきました。これからも平和が保たれるように努力を続けていかなければならないと誓い続ける8月であることを,次の時代を担う皆さんにも,しっかりと覚えていてほしいと願っています。
 さて,夏休み中も富中生はそれぞれの分野で励んでくれました。女子バレーボール部の皆さんは,宮城県大会を初優勝で飾り,東北大会ベスト8の快挙を達成しました。また,男子バレーボール部も県大会堂々第3位入賞を果たしました。体操部や水泳部陸上競技部でも多数の県大会上位入賞者がおり,吹奏楽部も地区予選を突破し県大会銀賞を獲得するなど今後の一層の活躍が期待されるところです。また,第7回仙台自分づくり教育アワードでは,本校生徒2名が司会進行を円滑に担当し,大きな賞賛を受けていました。さらには,多くの皆さんが連日のように部活動の練習に励み,各種コンクールや練習試合およびオープン大会に出場し秋のシーズン備えている姿は,健康的な生活ぶりがうかがえるものでした。今後もしばらくは,先を見通すことが難しい状況が続きますが,感染拡大防止に努め,生徒の皆さんが学び,体験する喜びを味わうことができるための工夫をして,進めていくつもりでいます。皆さんもワクチン接種や激しい運動時以外の常時マスク着用,手洗い,うがいの励行について基本的な予防対策の継続をお願いします。生徒の皆さんが再び集い学ぶ,これからの一学期後半を,学級での生活を更に協力的なものとし,学習を充実させ,来月2日の文化祭への取り組みで成果を上げてほしいと願っています。これからの学校生活は,集団での生活行動となるので,早い時期になじみ,生活リズムを取りも戻して励む皆さんを,先生方全員でこれからも,しっかりと見守っていきます。どんな小さな心配事や悩み事がありましたら,一番相談しやすい先生に是非相談してください。
DSC_0186.JPG
昇降口に飾られた七夕飾り(生徒作品)
  • 2022.08.25 Thursday 09:34
  • Category: -
  • -
  • -

1/1